【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚



「……こちらこそ、旦那さんになってくれてありがとう」

 梓さんが旦那さんになってくれて、本当に嬉しい。わたしは幸せだ。

「愛してるよ、美鈴。これからもずっと」  

「……はい」

 梓さんは優しく、キスを落としてくれた。

 


◇ ◇  ◇




 結婚してから間もなく2週間。籍は入れたものの、新居が決まっていなかったため、わたしたちはまだ別々で暮らしていた。

 新居はお互いの実家がなるべく近くて頻繁に行けるような場所をセレクトした。 ふたりで何度も話し合って決めた新居は、マンションの最上階で、夜になると夜景がとてもキレイな所だった。日当たりも良くて、洗濯物をよく乾きそうだし、バルコニーは広くてまるでテラスみたいな感じで。
 
 この家でこれから、夫婦ふたりで暮らすことを考えると、なんだかワクワクした。この場所に決めて本当に良かったと、梓さんも言っていた。

 これからわたしは、親の元を離れて梓さんとふたりで暮らしていく。これからわたしは、妻として彼を支えていくんだ。 少しでも梓さんの役に立てるように、これからしっかりと頑張りたい。
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