【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
いきなり初対面の人を名前で呼ぶのは、ちょっと気が引ける……。
「じゃあ、俺は美鈴さんと呼ばせてもらってもいいかな?」
「……はい。どうぞ」
美鈴さんか……。ちょっと変な感じもするけど、まぁいいか。
「あの、美鈴さん」
ちょっと間が開いた時、高木原さんはわたしに話しかけてきた。
「……はい」
「お腹空いていませんか?」
「え?お腹……ですか?」
「はい。ここの料理はとても美味しいんですよ。よかったら、いかかですか?」
と聞かれたわたしは、少し答えに悩んだけれど「じゃあ、いただきます」と答えた。
「美鈴さんは、この中だと、何が好きですか?」
「え?……あ、そうですね」
出されたメニュー表を見ると、美味しそうな料理がたくさん載っていた。
「……これが、美味しそうです」
わたしは気になったのは、国産黒毛和牛100%のハンバーグだ。ハンバーグが大好きだから、ちょっと気になる。
「ここのハンバーグは、ピカイチで美味しいですよ?」と言われたわたしは、迷うことなく「じゃあ、これにします」と答えた。