【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
「俺、美鈴のことが愛おしくて仕方ないんだ。だから毎日、美鈴を抱きしめて寝るときっといい夢を見られそうだ」
梓さんはそう言うと、わたしをぎゅっと抱きしめた。
「じゃあわたしも、いい夢見られるかな?」
「見れるさ、きっと」
「……そうだね」
こうしてお互いに思い合うこと、そして大切に思うこと。それはわたしにとって、かけがえのないものだ。
「今日の夜が楽しみだな?」
「もう、梓さんったら……」
「いいだろ?今日は俺たちの、結婚して初めての夜なんだ。ゆっくりとふたりで、最高な夜を過ごそう」
「……うん」
わたしたちはまた、熱くて甘いキスを交した。最高な夜か……。一体どんな夜になるのか、楽しみだ。
◇ ◇ ◇
「美鈴……愛してる」
「梓さん……っ、あぁっ」
そしてこの家に引っ越して最初の夜、わたしたちは新しいキングサイズのベッドの上で、新婚初夜を迎えた。 ほんのり薄暗い部屋とカーテンの隙間から漏れるキレイな夜景と共に、わたしたちはお互いの愛をその体で感じた。
「美鈴、もっと顔見せて」
「っ、ダメッ……。恥ずかしい」