【完結】年上御曹司と始める幸せお見合い結婚
エピローグ〜夫婦となったふたりのその後〜
「俺しかいないんだ。すべてを見せてくれ、美鈴」
「んっ……。あず、さっ……さん」
ギシギシと揺れるベッドの上で、少し汗ばんだ梓さんの背中にしがみついては、何度も理性を狂わされた。甘く激しく漏れるその吐息と、ちょっと掠れて漏れるその声は、寝室いっぱいに響きわたった。
だけどこんなにも幸せなんだと思った。好きな人の腕に抱かれるのがこんなにも幸せなんだと、わたしは体全部で感じた。
「美鈴」と呟いた梓さんに、わたしは「愛してる……梓さん」と言葉を交わした。
「っ、俺もだよ……。世界中の誰よりも、君を愛してる」
汗ばんだ体でわたしの中を激しく突き上げるその表情は、やけに男らしくて、なのにちょっと色っぽくもあって。そんな中でもわたしは、彼のその表情や仕草に胸がドキドキした。そして彼のすべてに恋をして、彼のすべてが愛おしくなって。
わたしはこれからも、ずっと彼に恋をする。彼だけに恋をして、妻として彼のために尽していく。……梓さんと幸せになるんだ、必ず。
そしていずれは子供が出来て、より一層幸せな日々を送っていきたいと思っている。