fish
『…あ』











後ろから、聞こえた。





振り向けば





カバンを持って立っている、"アオイ"さん






「帰んないの?」








って、茶色いふわふわな髪の毛を揺らす、彼。










『あ、、、これから、面談で。』









「えーはや!何組だっけ?」









『え、えっと…4組、です。』









「3つ隣か!俺1組〜」






にっこりと笑ってる。




笑顔がきらきらしてる。









「つか面談!大丈夫なの?」








『…あ!よ、よくないです!失礼します!』









「…なんだ、」










そっと、ひと言もらした彼。













『え?』








「大きい声、出んじゃん」








そう笑うと、行っといでって






両手でわたしの両肩をポンポンって軽く叩いた。












『あ、、、はい。』












駆け足で先生の待つ教室に向かう途中、







ふと窓を見れば



























わたしの頬は、すこしだけ火照ってる。
















…夕日のせい、だったらいいのに。



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