幼なじみだけどそうじゃない･･･！！
予想に反してちーくんは目を丸くして滅茶苦茶動揺する。


(もしかして強引すぎて引いた！？)


「え、は？どこ情報？」
「何となく。･････女の勘？」
「何それ怖ぇ」


ただびっくりしただけか。よかった。

ちーくんに気づかれぬよう胸を撫で下ろす。


「つまり当たってるってこと？」
「そーだよ。すげぇな？」
「あの人思ったより分かりやすいし」


そう言うとちーくんは何故か本当に分かっているのか？と言いたげな顔をしてきた。


「俺も分かりやすいって言われる方なんだけど」
「え、そうなの？でも未だに好きな人誰か分かんない･･･」
「勘鈍ってんじゃね？」
「そうかも」


同意はしたものの私は別の理由からだと考えている。

澤くんとは話したことないから客観視することが出来て、好きな人が分かって、それとは対照的にちーくんとは最近になってからだけど話すようになったから上手く客観視出来なくて、未だに誰だか分かってないんだと思う。

< 107 / 200 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop