幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
『行くぞ、いちか!』と、かなりぶっきらぼうで強引だった。

一華はコクっと頷いて俺の後ろをついてきたっけ。

で、ボールを投げるとき一華の投げたボールは毎回予想外のところに飛んでいく。

その度『ご、ごめん!』とボールを追いかける俺に向かってそう言っていた。

懐かしい。

そして可愛かった。


今玉入れをしている一華も可愛い。

一生懸命ボールを拾って少し飛びながら投げている。

全体的にワタワタして慌ててるし、ほとんど入っていない。

他の人がバンバン入れているので大して目立ってないが。

おかげで本人の狙い通りそれっぽさは出ている。

ただただ微笑ましい。

小動物系女子とはああいうのを言うんだろうな。

至って真面目なのが余計可愛く見える。

しかも今日の一華はいつもは下ろしている髪を1つにまとめており、それをハチマキで結んでいる。

動く度に揺れるしうなじは見えるし、見ていて飽きる気がしない。

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