幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
「ちーくん頑張れー!!!」
それでも、ちーくんなら大丈夫。
祈るようにそう叫んだ。
気づいたら真島くんではなくちーくんと呼んでいた。
その時、ちーくんは2位になった。
そしてそのままゴールした。
わああああと歓声が沸く。
それに揉み消されて私の声は聞こえていなかったようだ。
そうじゃないと今後の学校生活お先真っ暗・・・。
ただ隣にいたゆめちゃんには聞こえていたみたいでびっくりされた。
「一華ちゃん、今真島くんのこと・・・」
「や、やらかしたぁ」
サァッと血の気が引いていく。
太陽がさして気温的には暑いにも関わらず、カタカタ震え出した。
「大丈夫!だと思う!あのとき揉みくちゃだったし、誰が言ったかバレてないよ!」
焦りながら慰めてくれるゆめちゃん。
私もそう思わないとやっていけない。