幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
無理やりそう思い込んで正気を取り戻した。





閉会式の前に点数の集計があるので休憩時間が設けられた。

その間に御手洗を済ませておこうと校舎に入った。

誰もいない校舎は何だか不安になる。

ゆめちゃんに着いてきてもらえばよかった・・・。

階段を上っているとき、上から名前を呼ばれた。


「一華」
「な、何?」


その正体はちーくん。

踊り場のところまで降りてきて向き合う形になった。

さっきのちーくん呼びといい、これ以上関わったら色々とヤバい気がする。

さっさと話を終わらせて退散しようと後ずさる。

ちーくんはしてやったりと言うような顔をしている。


「リレーのときちーくんって呼んだろ」
「えっ聞こえてた!?」
「何かお前の声は分かりやすかったから」


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