幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
ジロジロ見られるとか怖い怖い怖い怖い。

ああでもここまで来たからには何も買わずに帰る訳には行かないし。

葛藤していた私は後ろから近づいてきた人に全く気づかなかった。


「あっれ糸瀬さんじゃん。何でここにいんの?珍し〜」
「!!!?」


いきなり背後から声が聞こえたのでビクついて数歩後ずさる。

声の主は澤くんだった。

見かけたからってなんで私に声かけるの?何で??

ろくに話したことないよね?なんなら初絡みじゃない?

飛奈ちゃんの友達だから?

混乱してフリーズした私を見て澤くんが慌てだす。


「ご、ごめんごめん。驚かせた。そんなつもり無かった」
「・・・わ、私もう用済ましたから、帰る、ね」


ただただ居づらくてすぐにその場から立ち去ろうとした。

心臓はバクバクで多少突き放すような言い方だけど、そんなこと気にせるほど余裕がない。

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