幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
一華が和哉のことを好きかもしれない。

そう考えると一華と関われなくなってしまった。
もしそれが本当なら立ち直れなくなりそうだから。

昔と変わらずちーくんと呼んでくれたから、勉強を教えてくれたから、夏祭り2人で回れたから、朝駅で一華から話しかけてくれたから、誕生日プレゼントをくれたから、一華が俺に好意を抱いているのではないかと錯覚していた。

一華が悪いわけじゃない。

俺を浮かれていただけだ。

恋は盲目と言うがどうやら本当らしい。

まだ予想段階の俺でもこれだけショックを受けているのだから、和哉が毛利が好きだと確定している一華は今どんな気持ちなのだろう。

それでもちゃんといつも通りにしている一華を尊敬する。

俺だったら2,3日は寝込む。

席替えのせいで授業中に一華を盗み見ることが出来なくなってしまった。

こればかりは自分の運を恨んだ。

そんな風にボケっとしていると文化祭の出し物が決まっていた。

クラスの女子がゴリ押ししたこともあって、レトロ喫茶をすることになっていた。

それをするにあたり何と全員着物にエプロンをつけるという。

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