幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
頭に血が上って少し言い過ぎたかもしれないと罪悪感が残る。


「ちーくんごめん」


そんな俺の気持ちを汲み取ったのか振り返ると一華が申し訳なさそうな顔をしていた。

それを見て我に返り慌ててフォローをする。

これが原因で一華にも罪悪感を抱かせたくなかった。


「え、いや、一華が謝ることじゃねーし、被害者だし、怖かったんだろ?」


体ごと振り返り正面から向き合いたかったが、一華が服の裾を掴んだままなのでそれは出来ない。


「それもそうだけどそうじゃなくて、ごめん私気づかなかった・・・・・・」
「何が」


俺が質問し終える前に、一華は真っ直ぐ目を見てこう告げた。


「守っててくれてたんだよね?」


まさか一華に気づかれるなんて思ってもみなかったから、きっとこのときの俺は間抜けな顔をしていただろう。

驚きで目を思いっきり見開いていたし、口も開けたままだった。

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