幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
からかわれたことは未だにトラウマだけど、安心して生活することが出来た。

それは中学でも一緒で、必要以上に男子と関わることがなくて平和な日々を送れた。

偶然かと思っていたけれど、そうではなかったことを知った。

全部全部ちーくんのおかげだった。

ちーくんが私が男子が苦手だと噂を流し、無闇に関わらせないように牽制していたのだ。

今回だって松井くんに怯える私を助け出してくれた。

やっぱりちーくんは私のヒーローだったのだ。


「あのね、私・・・」


キュッとスカートを掴んで真っ直ぐちーくんの顔を見る。

我ながら真っ赤だったと思う。

でも伝えるなら今が良かった。



「ちーくんのことが好きなの」


あの日からきっとずっと好きだったと分かったから。

緊張のあまり声が震えて、思わず俯いた。

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