幼なじみだけどそうじゃない・・・!!



「で、でも2人で話すときないじゃん」
「今とか話してるだろ」
「あ・・・そう、だね?」


心做しかちーくんに丸め込まれていっているような気がする。

気のせいじゃないな。

このままでは電車が来てしまう。

一緒に同じ車両に乗るなんてもってのほか。

他の女子生徒と出くわしたときの言い訳なんて持ち合わせてないし、聞いてもらえるなんて思えない。

それに"ちーくんから話しかけてきた"という時点でアウトだ。
私は何もしてないのに勝手にアンチを作るなんて嫌だ。

観念した私はちーくんのお願いを聞くことにした。


「分かったよ、ちーくん」
「!」


呼んだら呼んだでピクっと肩を揺らしてそっぽを向くちーくん。


(どうしたんだろ・・・?)


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