幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
ずっとこのままなのだろうか。

確かに一緒に帰るのは初めてだ。

でもそれだけなら付き合う前でも有り得たはずだ。

何が違うんだろう。

だから電車を降りて改札を出てからついこう尋ねてしまった。


「ねぇ私達って付き合ってる・・・んだよね?」


言ってから後悔した。

何だか重い彼女みたいだ。

引かれただろうか・・・・・・・。

顔を俯いたままで視点だけちーくんの方を向けた。

私の言葉にちーくんはキョトンとして、不思議そうに顔を覗き込まれた。


「? 何を今更」
「いや、全然実感がないなーって」
「そういうもんだろ。契約書とかそんなんあるわけじゃねーし」
「そっか」


私が重いかもと不安になっていたにも関わらず、ちーくんはあっさりと答えを出してくれた。

確かにちーくんの言う通りだ。

少女漫画とかじゃ、The付き合ってます感とか出てたりするけどそれは第三者目線なだけであって、実際はこうなのか。

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