幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
口元を押え硬直している。


「え・・・何?ちーくん耳赤いよ?」
「ぜってぇ気のせい」


(素っ気ない!)


まるで昨日の小テストのときのようだ。

また1人反省会の開催が確定した。


「あ、目立つから違う車両に乗っていい・・・?」
「は?」


恐る恐るちーくんから離れようとすると真顔でそう返してきた。

程よい低音で真顔。破壊力があって怖い。


「・・・分かった」


少し考えて納得したのちーくんは元いた乗り場に戻って行った。

ここでようやく肩の荷が降りる。

深呼吸をしてずっとドキドキしていた心臓を落ち着かせた。

急に私に話しかけてきて何だったんだろう。
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