幼なじみだけどそうじゃない・・・!!


「えっおめでとう!!それでそのニヤケ具合か!」
「悪かったな」
「やー、あんだけモテモテでも千景も普通の男子高校生なんだなーと」


(普通ってなんだ普通って。元々そーだろ)


「そーいや俺にファンクラブがあるってマジか?一華が言ってきたんだが」


頭を冷やそうと変えた話題もまたもや一華が絡んでいる。

思考の半分を一華に持っていかれたのかもしれない。


「逆に知らなかったのお前だけだろ。練習毎回見に来てる女子みーーーっんなそう!」
「へー」


思い返せばそうだったような気もしてきて、あまり驚きはしなかった。


「あんま興味無いのな」
「そりゃそーだろ。それよりも一華がモテてるって自覚してねぇことにビビった」


俺のファンクラブのことは把握していたくせに。


(まぁそれは俺も同じか・・・)


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