幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
終礼のとき、一華の体調が優れないことにはすぐに気づいた。
『大丈夫か?』の声が震えて自分が自分じゃないみたいで、みっともなくてびっくりした。
おまけにどもったし。
最近一華との関わりがマンネリ化しつつあるからといって、送っていこうか?っていう提案はさすがになかった。
焦りすぎだ。
勢いに乗って言い過ぎた。距離感を変に詰めようとしてしまった。
下手くそか。
思い切って声を掛けたがお節介だったみたいで毛利に牽制される始末。
完全にやらかした。
しかも、ラインを追加するならこのタイミングしかないと、半分一華の弱みにつけ込むようなやり方になってしまって、自室に引きこもり後悔していた。
また中2のときの二の舞になりそうだ。
作り笑いをさせてしまったし、俺のせいで余計疲れさせたかもしれない。
頭を抱え込んでいるとラインの通知音が聞こえた。