幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
(見てたんだ・・・?)
この口調と三つ編みを横流しにしているのが特徴なのが毛利飛奈(もうりあすな)ちゃん。
小5からの付き合いで中1を除いてずっと同じクラス。
飛奈ちゃんの言葉で何のことかとゆめちゃんは察してくれた。
「・・・声裏返っちゃったし」
「別にわざわざ話すようなところなかっただろ」
「だって真島くんが話しかけてきたんだもん」
「なんて言われたんだ?」
相変わらず口は悪いけど面倒見はいい。
ゆめちゃんに預けた頭を起こしてちらっと飛奈ちゃんを見る。
「満点おめでとーって」
「わざわざそんなこと言ってくれたの?あの真島くんが?!」
「うん」
ゆめちゃんは幼なじみは伊達じゃないね!と目をぱちくりさせているがただの気まぐれだと思う。
幼なじみと思われているのかどうかすら分からないし。
わざわざ私と絡む理由なんてないし。
「それで一華はなんて?」
「お礼と頑張れーって」
「? 何も問題ねーじゃん」