幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

このまま一緒に図書館に行くのだろうか。

絶対目立つから辞めて欲しいんだけど、それを伝えるためには言葉を交わさないといけない。

その場面を見られてしまえば、ちーくんに好きな人がいるという噂と相まって良からぬ誤解が生まれるかもしれない。

それでちーくんの好きな人に誤解されてしまったら・・・・・。

申し訳なさすぎる。

いや、これは全く関係のない私を巻き込んだちーくんが悪い。それで好きな人とどうなろうが自業自得だ。

そう開き直った。


「じゃ、先行ってるから」
「え?あ、うん」


1歩こちらによってきたかと思えばちーくんは自分の荷物を持って教室を後にした。

どうやら杞憂に終わったらしい。よかった。


「一華〜。帰んぞ」


待って待って待って。

待ち合わせってことだよね?
私が出向くんだよね?
ちーくんが先に行って待ち構えてるんだよね?

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