幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
「ん、ありがと」
説明を終えるとちーくんは元の距離感に戻ってくれた。
そっと胸をなでおろす。
「あ、あとついでにそこの問題間違ってるよ・・・」
「マジか」
「プラスじゃなくてマイナスになるんだよ」
「なるほど・・・?」
(ちーくんが素直・・・)
間違いを指摘しても嫌な顔ひとつせず私の言うことを聞いてくれた。
こういうところは少年っぽくて可愛いと思う。
本人に言ったら即座に否定されそうだけど。
(そんなちーくんも恋愛かぁ)
大して親しかったわけじゃないけど、いざ幼なじみが恋愛をしていると思うと成長を感じる。
まだ本当かどうか分かんないけど。
「・・・ねぇ、ちーくんに好きな人がいるって本当?」