幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
気づけば声に出していた。

あまりに唐突な話題転換にちーくんは目を丸くして言葉を失っている。

やってしまったと血の気が引いていく。

何とか弁解しようと苦し紛れに言葉を紡いだ。


「あ、えと、ご、ごめん!最近よくその噂聞くから実際どうなのかなーって気になっただけで・・・」
「そんなに気になんの?」
「へっ?」


ちーくんのまさかの切り返しに今度は私が言葉を失った。

確かに気になるのは気になるけど、"そんなに"かって言われると自信がなくなる。

どうだろ・・・。


「いるよ」
「え」
「だから好きな人、いる」
「そっ・・・か・・・・・」


夕焼けのせいだろうか、ちーくんの頬が少しだけ赤く染っている。

それが私にも伝染ってじわじわと頬が暖かくなった。

そんな私を見てちーくんは落ち着きを取り戻したように私をからかい出した。

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