幼なじみだけどそうじゃない・・・!!



勉強会が始まってから4日目。

今日は英語。

あわよくばと思っていたが、一華が真面目に付き合ってくれるものだからその気も失せていった。

第一、余計なことをして勉強会が中止になる方が嫌だし、一華の勉強の邪魔になんてなりたくない。

ある程度自分なりに勉強していたおかげで、一華の負担もあまり大きくないはず。

それに身近で一華を見れるだけで十分満足だ。


(字、丸っこくて可愛い・・・)


すっかり見入っていると一華が恐る恐るこちらに視線を向けた。


「な、何か分からないとこでもあった・・・?」
「あー・・・ここの単語」


別に分からないってわけじゃないけど、一華を見ていた言い訳が思いつかなくて適当にでっちあげた。

そうとも知らず律儀に教えてくれる。可愛い。


「分からないことがあったらじっとこっち見るんじゃなくて、ちゃんと言ってね」
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