幼なじみだけどそうじゃない・・・!!
最終的に何が言いたいかっていうと、めちゃくちゃ似合ってる。

俺が言葉を失っていると他の奴らも一華たちの存在に気づいた。


「あれ糸瀬さんじゃね?」
「浴衣じゃん!めっちゃ似合ってる」
「良かったな千景〜」


こいつらの茶化しはこの際どうでもいい。

それより毛利と目が合ってしまった。

ニヤニヤしてるし絶対余計なこと考えてる。


「・・・男ばっかでむさ苦しいなぁ?澤」
「そ、そうですね・・・ネ」
「何で敬語なんだよ」
「スミマセン」


俺に話しかけてくると思ったが、どうやら和哉にちょっかいをかけたかったらしい。

和哉が萎縮してんのは毛利が好きだから。

まさか普段イケイケ感漂わせているこいつが好きな人の前じゃ目すらまともに見れないなんて誰が想像するだろうな。

そういうわけで毛利の後ろに隠れていた一華もやって来た。

姫野は邪魔にならないようにニマニマと見ている。


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