私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
しかし、閨事の話だなんて、さすが男の人とも言うべきか。
……いやいや!女性の前でやめてくれる?悪ノリ過ぎるでしょ。
「覚えたてのお坊っちゃんにはよくありがちだろー?快感に溺れる……」
「……こらっ!誰が『快感に溺れる』だ!」
突然の大声に、体が思わずビクッと震える。
気付けばそこには話題の人物、竜樹様が目を釣り上げてドカドカと中へ入ってきて、こっちへとやってくる。
わわっ、聞かれてたでしょ!
「おー竜樹。今日も来たのか」
「ドリア食いに来るって言っただろ!……それに!お気に入りの未亡人もメシより夜伽もないぞ!」
「へぇー。だって、おまえが未亡人と一室に入ってく姿を見たって、帝宮の侍従仲間の間じゃ、専らの話のネタだぞ?それだけじゃない。夜会の後に若い令嬢三人と一室にシケこみ……」
「ほー。複数か。……あ、俺も料理人仲間の噂話で聞いたことある。絶倫だとか」
「絶倫?!何でそんな話になってるんだよおまえらぁぁぁっ!」
悪ノリの翼にさりげなく乗っかる銀太さん。そんな二人にお怒り大爆発の竜樹様。
横で苦笑いをしている士黄様の様子を見るあたり……あ、本当なんだ。