私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
「へー。やるな。女遊びは下の毛が生え揃ってからにしろよ」
銀太さんは相も変わらず淡々として意見を述べるが、その振る舞いとは差がありすぎてビックリさせられるほどの内容だった。
「ふ、ふざけんな!そんな白昼堂々密会なんかするか!……いやいや、そもそも未亡人も密会もない!無いっつってるだろぉぉ!下の毛?……生え揃っとるわ!」
ムキになったあまり、とんでもないことをついつい吐いてしまっている竜樹様だったが、そんな彼に翼と銀太さんは「えー?」と、揃ってジットリした視線を送る。
「じゃ、何でそんなに俺たちが来るのを嫌がる?」
「そ、それは……やっ、別に関係ないだろ!っていうか……だから、追い出されたおまえらが来るといろいろ騒ぎになるだろ!」
「ね、今言葉詰まったね」
「ああ」
「つ、詰まってない!と、取り敢えず!おまえらはまだここで待機だ!」
「だから、私達が直接確認した方が早いって言ってるだろ」
「ダメだ!」
……なぜ、竜樹様がそんなに嫌がってムキになるのかも、不思議だけど。
聖威の提案に、竜樹様はなかなか賛成しない。
加えて、イジられて……ご愁傷様。