私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
まず、今の話の通り。
銀太さんは料理人として帝宮厨房にいた。
軍人ではあるが、料理が得意な銀太さん。そこそこに厨房の仕事をこなしていた。
賄い係として、異世界の料理を料理人仲間に奮い、『え?何この料理?』『何だこの見た目!……うまっ!え、ちょ、作り方教えて』など、最初は疑念を持たれたものの、やはり美味な物には敏感な料理人たち。
異世界料理は、料理人たちの間ではあっという間に受け入れられ、賄いとして大人気となる。
翼曰く、『飯テロ』を引き起こしてしまった……の、だが。
しかし、とある日。天帝様や、天妃様。天子様らのお食事に自らの得意料理を出してしまったのだ。
その……異世界の料理を。
見た目が斬新過ぎて、騒然となる。それが頭の固いお偉い様方の逆鱗に触れた。
何だ?この得体の知れない物体!天帝様への不敬に相当する!
こんな怪しいモノを出す、料理人はクビ!
……そうして、銀太さんは追い出された。
『チーズハンバーグなんて、警戒されるに決まってるだろ!……特にチーズ!とろけるその様は新手の毒だと勘違いされるんだよ!』
『は、はんばーぐ?』
『明日の夕飯に舞空にも作ってやるよ』