私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
「それに何故このタイミングで花束?まずは一勝おめでとうで花束渡す?フツー優勝した時とか、試合の後にお疲れさんの意味合いで渡すもんじゃね?何故今?ドン引き!」
「きっと、気持ち逸って突撃しちまったんだろ。それも含めてポンコツぶりが半端ない。姫君は天然なのかポンコツぶりに気付いていないのがせめてもの救い?まあ、後で説教だ」
「なーんだ。熟女嗜好で令嬢誑し込んでいるプレイボーイじゃなかったのかいぃっ!」
「いやいや、遊びと本命は別ってタイプだろ。だって、夜会で竜樹が令嬢とイチャイチャしてるのを料理人仲間が見てるぞ」
「ほーぅ。そりゃ随分拗れーの!だな?オモロー!」
「どちらにしろ竜樹には後で説教だ」
なんて辛辣でヒドイ貶し様……!あんた達には純情を暖かく見守ってやるという選択は出来ないのか。
竜樹様は、姫様とお近づきになりたくて頑張ったのよ?……いや、私もこんな大会真っ最中のここで花束はどうかなーとは、思ったけど……もごもご。
い、いえいえ!竜樹様だって、まだ齢13歳の少年です。天導師だからといって、全てを完璧に振る舞えるわけでは……でも、ポンコツ……むにゃむにゃ。