私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
そう言って、銀太さんは席には着かず、料理に使った器具類の後片付けを始めていた。
良いのかな?と思いながら、台所で洗い物をするその広い背中を見つめて、お言葉に甘えて先に席に着く。
肩幅もしっかりしている男の人が、台所に立つとか。何だか頼もしくて、いいな。なんてうっとりと眺めたりなんかして。
「舞空ー!銀太なんかに遠慮しないで先食べよー!いただきー!」
「あ、うん」
「なんかとは何だ聖威コラ。聞こえてるぞ」
男性の逞しい肩幅にうっとりしていても、食べるとなると、銀太さんのボヤキも聞こえず。
チョコと苺の斬新な共演作も、また美味しく頂いた。
「んー!美味しい!」
「だろ?乙女の夢。な?」
「だから、それどうにかなんないの……」
……と、こんな感じで異世界の戦士たちとの日常を穏やかに過ごしていたのだった。
それは、昼間だけではない。
夜、寝る前だって。
「花街は今日も賑わっていそうね」
「この世に男が生きてる限り、満員御礼だろ」
「あはは!そうね」
女性陣の寝室の窓から見える、灯りが星のように闇に浮かぶ花街を眺めながら、私と聖威は肩を寄せて話をしては、笑う。