私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


裁判官の許可を得て、竜樹様が韋駄天様に対して事の追及を始める。



「まず、事件が起きたその時点で、何故伽藍姫が毒に侵されていると判断したのですか?舞空嬢が毒を盛ったと、何故判断出来たのですか?……韋駄天様、お聞かせ願えませんか?」



竜樹様の質問を受けて、大広間内の視線が一気に韋駄天様へと集まる。

視聴率うなぎ登りとなった韋駄天様は、ゆらりと立ち上がり、その返答を始めた。



「我が娘の症状は、被毒のセオリーな症状だ。長年武官を務めているこちらとしては、似た状況に何度も出会している」

「……」

せおりー?って、何?

「舞空が犯人だと断定した理由としては、最も疑われる配置にいたこと。あと、舞空には……事件の前からも噂を耳にしている。花街の薬師のところに出入りしている、と。現に舞空の居室から、使用済みの毒の小瓶が見つかっている」

「……」

……はぁっ?!

と、声を出しそうになったが、寸前のところで堪えた。



呆れた。それは事実無根だ。

私は花街に出入りしたことなんてない。薬師のところにも行ったことがあるわけがない。

ここぞとばかりに、捏造を……!呆れた!
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