私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

何でだかわからないが。意識を取り戻すと同時に説教されるとは思わなかった。

よくわからないまま「ごめん」と取り敢えず謝るカタチとなってしまう。

だが、聖威は怒りが収まらないのか、眉間にグッとシワを寄せた。

「私が隙を突かれたのも悪かったけどさ!だからって……」

「まあまあ、舞空だって命守るのに必死だったんだろ」

そう言って、聖威の背後から顔を出したのは銀太さんだった。「よっ」と手を挙げている。

「大丈夫か?」

「は、はい……」

「しかし、舞空は初陣だったんだよな?人型魔族大物一匹討伐、大した戦果じゃねえか」

「え、ええ……」

初陣って……。

「銀太、無責任過ぎる!誰も命ぶん投げかけてまで戦えつってねえぞ!」

「まあまあまあ。生きてんだから良かったじゃん」



二人の口論(というか、怒る聖威を銀太さんが宥める)が続く中、他にも人の気配や声を感じた。

窓の外にある縁の方では、翼と天子様が一緒にいる。

「……こう?こうか?」

「おーそれそれ!坊ちゃん、そのポーズかっくいー!」

なんか、振り付けの練習でもしてる?

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