私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
ならば、その時が来るまで。
残された時間、みんなと少しでも一緒にいよう。
喋ろう。笑おう。
感謝をも伝えて、絶対にまた会えると信じて。
それから日も暮れて、夜の闇が訪れる。
空腹を感じてきた頃、私達は最後の食事を共にした。
いや、食事というか……お酒も出てきてしまったので、兼晩酌といったところだ。
「へぇー。晩酌をする会を『飲み会』っていうの」
「そうそう。仕事帰りにちょっくら一杯引っ掛けて『飲み会いこーぜ!』みたいな?」
「そこのところはこの世界も変わらないな。俺たちも重要な会議の後に懇親会やってる」
「懇親会……竜樹、おまえ未成年だろ。ガキがそんなおっさんの会に……」
「この天界は、酒を飲むのに年齢関係ないんだよ」
「マジか!クソな世界にも羨ましいことあるもんだな」
「こら」
談笑しながら腹ごしらえをする私達の目の前には、帝宮ならではの御馳走が並んでいた。
だが、その中にポツポツと見慣れない料理や、ここ最近初体験した料理も並んでいる。
ハンバーグやグラタン、フライドポテト……どうやら、これらは銀太さんが帝宮の厨房の料理人に仕込んだものらしい。