私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
そんな異世界料理も並んでいるせいか、私達の間に流れる時間は、あの古民家にいた時と何ら変わらないような雰囲気になっていた。
美味しいもの食べて、ふざけ合って笑って。
こんな楽しい時間、みんなに出会わなかったら味わうことが出来なかったと思う。
「翼、ふらいどぽてと?しょっぱくてうめーな!」
天子様もこの『飲み会』の場にいて、引き続き翼の隣から離れず、フライドポテトを一生懸命食べていた。
「おっ、坊ちゃんポテトお気に入り?ハンバーグも好きだし、ハンバーガーイケるんじゃね?」
「はんばーがー?なんだそれ」
「パンとパンの間にな、野菜とか肉とか挟んでそのままガブリとイケちゃうお手軽ジャンキー軽食なんだよ」
「パン?あんな硬いものに肉入れてガブリできるのか?」
「あ、この世界、柔らかいパンないのか」
パン?穀物粉を練って発酵させて焼く、あれ?保存食の?
……この世界にあるパンという食べ物は、保存非常食であるため、はっきり言ってガチガチに硬い。
そんなカチカチなものにハンバーグを挟んで食べるだなんて、顎が壊れる案件だ。
え。柔らかいパンも作れるの?