私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
もちろん……私も。
「舞空、ご苦労だったな」
この世界で最も高貴な親子のやり取りを眺めていたら、竜樹様がそばに来て、労いの言葉を掛けてくれる。
「ええ……」
「……ホント、騒がしい奴らだったな」
「……ええ」
そして、既に消え去った彼らの痕跡を辿るように、天を仰いでいた。
私も今一度、竜樹様と同じ方向を向いて、天を見上げる。
彼らが残してくれた、御守りの指輪をそっと強く握りながら。
今はもう届かないけど、でも、そこに伝えるかのように。
固めた決意を、心の中で念じるのだった。
ーーー『夢』。
私は、もう一度見るよ?
盛大に、派手に。
だって、私たちの物語はここで終わりじゃない。
むしろ、始まるんだから。