私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
44.チョコレートの甘みと決意
♦︎♦︎♦︎
……こうして、異世界から来たという変な三人組の戦士は、自分らの住まう世界に帰って行った。
私が彼らといた期間は、約十日間。
こんな短期間のはずなのに……私の全てが変わってしまった。
婚約者との破談や、罪人になりかけたりもしたけど。
しかし、そんなことよりも。私の未来、向かうべき方向が見事に違う方向を向いてしまったのだ。
自分に正直になった、本来自分が向くべきだった方向へと。
……さあ、これからどうしようか。
「えっ。善見城で待機、ですか?」
早朝に聖威たちが月輪界に戻るのを見送って、太陽の南中と共にようやく落ち着いた頃。
そう私に持ち掛けたのは、竜樹様だった。
「舞空のこれからの事を話し合おうと思ったんだけど、その前にどうしても外せない用事が入ってしまって。今日から三日ほどここを離れなくてはならないんだ」
「はぁ……」
今日?急過ぎる話だ。
「……いや、まさか。韋駄天様のところに戻るっていうなら、話は別だけど」
「い、いえ!戻りませんって!」
……こうして、異世界から来たという変な三人組の戦士は、自分らの住まう世界に帰って行った。
私が彼らといた期間は、約十日間。
こんな短期間のはずなのに……私の全てが変わってしまった。
婚約者との破談や、罪人になりかけたりもしたけど。
しかし、そんなことよりも。私の未来、向かうべき方向が見事に違う方向を向いてしまったのだ。
自分に正直になった、本来自分が向くべきだった方向へと。
……さあ、これからどうしようか。
「えっ。善見城で待機、ですか?」
早朝に聖威たちが月輪界に戻るのを見送って、太陽の南中と共にようやく落ち着いた頃。
そう私に持ち掛けたのは、竜樹様だった。
「舞空のこれからの事を話し合おうと思ったんだけど、その前にどうしても外せない用事が入ってしまって。今日から三日ほどここを離れなくてはならないんだ」
「はぁ……」
今日?急過ぎる話だ。
「……いや、まさか。韋駄天様のところに戻るっていうなら、話は別だけど」
「い、いえ!戻りませんって!」