私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
……善見城で休養という名目の待機、だが。
だからといって、ずっと一人で過ごしていたわけではなく。
「おぉー!舞空、こっち、座れ!」
「お招き頂きありがとうございます、豹牙様」
「堅苦しいのはなし!ほらほら!」
「はい」
雲一つない青空のてっぺんに、太陽が昇る頃。
私は、善見城の庭園にある、泉の辺りの四阿に足を運んだ。
『昼食を一緒に』と、天子である豹牙様に誘われて。
実はこれでもう二回目だったりする。
何故、私を誘うのかというと。
「舞空、今日の昼はオムライスだぜー!」
「まあ!これがおむらいす……!」
銀太さんが帝宮料理人に仕込んでいった、美味しい美味しい異世界の料理を味わう会だった。
ちなみに、昨日はあのチーズハンバーグ。
ご飯が薄焼きの卵に包まれて楕円形を成している。
けちゃっぷ、というトマトの赤い調味料が彩られていて……湯気も立っていて、美味しそう!
卵がこんな風に活躍するとは……!
早速席について、豹牙様とそのオムライスを一緒に食べる。
……美味しい。やっぱり、美味だ。異世界の料理は。