私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
「え、こ、これって……竜樹様、宜しいのですか?!」
今一度、その確認を当人に伺う。
本人は「もちろん」と、深く頷いた。
「で、でもっ……!」
「舞空、君がよければ歓迎するよ。……竜族神術騎士団に」
ーーー老師の提案とは、こうだ。
自分が世話出来ない代わりに、私の修行を……竜族神術騎士団にお願いすること。
私さえよければ、その推薦書を書かせてもらうということだった。
竜族神術騎士団とは、今、この隣にいる竜樹様が次期団長と言われている、竜王領の管轄の騎士団。
この天導師・竜樹様が籍を置くその団の規模は、この天界一。人員の数も、斬新な戦術の数も、その強さも。鳩槃茶兵団なんて足元にも及ばない。
その規模故に、他王領への討伐応援もあり、討伐数も天界一。
団の中には独自の研究室の他、神術士養成所もあって、神術士の育成にも力を入れているとか。
まさに、天界一の神術騎士団なのだ。
そんな名門神術騎士団に、私が……!
「うちの研究室に、光治癒の研究をしている者がいることを、那金陀様も知っていたんだ。そこに舞空を任せたいって」