私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。


その前日に療養を終えた韋駄天様とは、話す機会を設けて、本人の納得いく謝罪を受けた。

私からも、今後の生活や目標をはっきり伝えると、反対もせずに「頑張ってこい!」と激励された。今後も支援するし、何かあれば頼ってこいと。

出て行く息子の元婚約者なのに、なんて有り難いことを言ってくれるのか。



被毒術陣からすっかり回復した伽藍様も、私の決断を引き止めることもなかった。

「今までありがとう。これからも私たちの関係はずっとだからね?頑張って!」

と、これまた激励されて、熱く抱擁まで交わした。

「お兄様もバカね?でも、私も修行しようかな……」と、伽藍様の呟きに、韋駄天様が「そりゃおまえには無理だろう……」と、呆れていたけど。



そして、別れの時が来る。

でも、それは終わりではなく、始まりで。



「舞空、頑張れ!」

「どうせなら、世界一の神術士でも目指せ!」

「派手にやってこいぃっ!」



侍女仲間と豹牙様まで加わっての盛大な激励に、周りを気にしちゃうぐらい恥ずかしくなるけど。



……でも、どうせなら上を向いて見上げて。

そのぐらい、派手に夢を見るよ?私は。



「みんなありがとう!……いってきます!」



私の物語は、これから始まるんだ。








====================
あとエピローグで終わりです
< 443 / 461 >

この作品をシェア

pagetop