私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
このお二人もガーディアンで、人間界を出入りしている。
そこで得た農業の知識を自王領で生かして、農業大国を作り上げたのだ。
このチョコレートに関しても、人間界から知識を持ってきてくれて、共に製造に挑んだ。
自王領から材料を持ってきてくれたり、作り方を考えたり、大量生産するために機械をも設計してくれて、チョコレート事業は進んでいく。
そのうち、私の養成所への入所が済み、神術士の修行も開始となる。
両立はすごく大変だった。普段は神術士の修行、養成所が休みの日は、カカオ農園でお仕事。
しかし、そんな感じで忙しくしていると、同期の仲間が私の手掛けているチョコレート事業の噂を耳にしたらしい。
興味を持ってくれて、『自分にも手伝わせてほしい』と、申し出る人が現れた。
もちろん了承して、共に事業に関わってくれる人も次第に増えてくる。
増えていき……結局、養成所の同期三十人全員がチョコレート事業に関わってくれることとなった。
こうして規模が大きくなったチョコレート事業、その結果。
最初は城下町で販売、やがて王都全体に広まっていく。
そして、とうとう『竜王領の名産品』として名が知られるようになったのだった。