私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
現在は、木ノ実や乾燥した果物の入ったチョコレートや、チョコレートを原材料とした焼き菓子と、種類を増やしていく。
打ち出した商品は、発売の度に飛ぶように売れて、貴族のお茶会の主役として登場したり、平民の子供や奥様のおやつとなったり。
チョコレート製造を専門とする職人も増えて。(人間界ではしょこらてぃえ、と言うらしい)
竜王領産カカオ豆のチョコレートは、一大流行を築き上げたのだった。
こんな短期間でまともな商品となり、流通させることが出来たのも、一重に協力してくれた周りの人たちのおかげ。
農家の皆さん、職人さん。事業の責任者を引き受けてくれた、私の師匠の紅龍様。
そして……同期の養成所仲間。
普段は神術士の修行で切磋琢磨し、休みの日にはチョコレート事業で、本当にずっと同期の仲間とは一緒。
仲間って、本当に有り難いものだ。
私たちが日々、チョコレート事業を頑張っているそのご褒美として、竜樹様が、私たちを連れて夜叉王領に連れて行ってくれたことも、思い出のひとつ。
出迎えてくれた夜迦様と可愛い可愛い羅沙姫様の案内で、農園や王都を見学したり、念願の食い倒れもした。……ハンバーガー、美味しかった。