私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。
それに……何故、特級犯罪人は伽藍様を被毒術式で攻撃したのか?
そして、何故その侍女が冤罪を着せられたのか?
調べる必要があった。
「……と、いうわけでまず、容疑者として囚われていた舞空嬢に話を聞きたいと思ったんだ。しかし、君はすでに監獄へと出発していた。監獄に幽閉されてしまったら、接触するのは難しくなる。……それで、君が監獄へ到着する前にその身を取り返すよう、この三人にお願いをした。というわけだ」
「んっとに、事件発覚から刑の執行まで三日なんて早すぎるだろ。おもいっきり私刑じゃねぇか?それが許されるなんて、何なんだこの世界は」
「かつては、神族としての身分が高ければ何でも許されていた世界だ。身分の低い貴族や平民のためにも、天帝様の命の下、法改正、体制の改革は進められているよ」
「へぇー」
面白くない表情でボヤく聖威を、竜樹様が言葉で宥めている。
異世界人である聖威から見たら、この刑罰執行の速度は信じられないらしい。
とは、いえ。
「……」
今の話を受けて、体の力がスッと抜けていくような気がした。