私らと、ざまぁするぞ!〜冤罪で追放された令嬢に手を差し伸べたのは異世界の戦士たちでした。

部屋の中を見渡すと……狭い部屋にはもう一つ、寝台が並べられていた。

そこには、あの美少女な神術士、聖威が布団に包まってただいま就寝中だ。すやすやと寝息を立てている。

この住宅は二階建て。上に二部屋あって、男女にそれぞれ分かれて使用してるようだ。私は聖威が一人で使っていた部屋にお邪魔することになった。

昨日のことを思い出しながら、聖威の気持ち良さそうな寝顔を見つめる。



……しかし、不思議。

寝ている姿はホント、私と同じ年頃の女の子なのに。昨日の見解の説明する姿や、神術を行使して戦う『戦士』の姿とは全くかけ離れている。

(神術士、か……)



聖威を起こさないように、そろりと寝台から足を下ろす。

足音を立てないよう忍足で、部屋を出て階下へと降りていった。

喉が渇いたので、何か水でも飲もうと思ったのだ。



だが、階下には先客がいた。

あの肩幅の広い後ろ姿は、銀太さんだ。

食卓に腰掛けて、何か作業をしている……?

……いや。



「……そういうわけで、だいぶ大きな進展だ。ようやく動きがあって良かったよ」

『そうか。良い報告を期待しているよ、銀太』



だ、誰かと話してる?!

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