ある1人の女の子
そう言ってママは下に戻っていく。

私も制服に着替え、リュックに荷物を詰めて下に降りる。

「おはよう」

そう言っても、ママ以外に人はいない。

パパは早くから会社に向かい、遅くに帰ってくる。これも私の治療費のため。

パパ、今日も会えなかったな。

ママは無言で料理を並べる。

「よし、千舟食べていいよ」

私の席に並ぶ食事はサラダ、カボチャのポタージュ、パン、オレンジジュース、そしてたくさんの薬。

食事制限はされていない。でも、ママは私の体のために食事をいろいろと考えてくれている。

これで肉が食べたいだの、魚が食べたいだの言っていいのは普通の子だけ。
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