お見合い相手から溺愛されて困っています。
「あかりちゃん?!」
「桜木さん!」
桜木さんが私に近寄ってきてくれた。
「どうしたの?あかりちゃん。こんな時間に危ないよ。」
「桜木さんに話したいことがあって…」
「俺に?ここじゃなんだからちょっとどこかに行こう。」
私の手を引き駐車場へ向かおうとする。
「お腹空いてない?いつから待っててくれたの?」
「6時くらいから…かな。」
「連絡してくれたらよかったのに。最近遅いから待たせちゃったよな。ごめんな。これでも今日は早い方なんだ。早かったからあかりちゃんに会えたんだ。嬉しいよ。」
「連絡したんです。でも…」
「あれ、連絡くれたの?」
俺はスマホを見るとプライベートの方が光っていた。
「ごめんな。気がつかなかったよ。」
「いいんです。待ってるのは構わないです。分かってて待ってたんです。」
「そうか。」
私はここに来るのに勢いで来てしまった。
でも、いざ本人を目の前にするとやっぱり御曹司だ、と思わされる風格が漂っており無理だと思ってしまった。
桜木さんを1人の人として惹かれてしまったのは本当。でも改めてスーツ姿を見てしまうと私とは釣り合えない人だとまた思い知らされてしまう。
ここまで来た勇気は泡のように消え、私はここから逃げ出したくなった。
恥ずかしい。
どうして私が桜木さんと付き合いたいだなんて思っちゃったんだろう。
遊園地は仮の姿で本来はこの会社を支える御曹司じゃない…。
彼の後ろには高くそびえたつ桜木コーポレーションが見える。
また賢のときのように最後裏切られて終わるのかも、と急に不安に襲われる。
臆病になってしまった自分がまた出てきた。
裏切られるのも恋するのももう嫌と思ったからお見合いして結婚したかったのに忘れちゃったの?
私の中で色々な思いが交差する…
さっきまではただ、桜木さんに会いたい一心だった。
でも彼はやっぱり御曹司だった。
「桜木さん!」
桜木さんが私に近寄ってきてくれた。
「どうしたの?あかりちゃん。こんな時間に危ないよ。」
「桜木さんに話したいことがあって…」
「俺に?ここじゃなんだからちょっとどこかに行こう。」
私の手を引き駐車場へ向かおうとする。
「お腹空いてない?いつから待っててくれたの?」
「6時くらいから…かな。」
「連絡してくれたらよかったのに。最近遅いから待たせちゃったよな。ごめんな。これでも今日は早い方なんだ。早かったからあかりちゃんに会えたんだ。嬉しいよ。」
「連絡したんです。でも…」
「あれ、連絡くれたの?」
俺はスマホを見るとプライベートの方が光っていた。
「ごめんな。気がつかなかったよ。」
「いいんです。待ってるのは構わないです。分かってて待ってたんです。」
「そうか。」
私はここに来るのに勢いで来てしまった。
でも、いざ本人を目の前にするとやっぱり御曹司だ、と思わされる風格が漂っており無理だと思ってしまった。
桜木さんを1人の人として惹かれてしまったのは本当。でも改めてスーツ姿を見てしまうと私とは釣り合えない人だとまた思い知らされてしまう。
ここまで来た勇気は泡のように消え、私はここから逃げ出したくなった。
恥ずかしい。
どうして私が桜木さんと付き合いたいだなんて思っちゃったんだろう。
遊園地は仮の姿で本来はこの会社を支える御曹司じゃない…。
彼の後ろには高くそびえたつ桜木コーポレーションが見える。
また賢のときのように最後裏切られて終わるのかも、と急に不安に襲われる。
臆病になってしまった自分がまた出てきた。
裏切られるのも恋するのももう嫌と思ったからお見合いして結婚したかったのに忘れちゃったの?
私の中で色々な思いが交差する…
さっきまではただ、桜木さんに会いたい一心だった。
でも彼はやっぱり御曹司だった。