年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「あっ!この雑誌って?」
啓太はテーブルに置いてあったデートスポット特集の雑誌を見つけてページを捲っている。
「週末のデート、随分楽しみにしてたんだね、優菜」
「うん。行きたいところをその雑誌見て考えてたの」
「そっか。今回は残念だけどさ、いつでも行けるよ。またその時にデートする場所を一緒に考えようね」
啓太がそう言って私の頭をポンポンしてくれて、急に抱きしめてきた。
「啓太?どうしたの?」
啓太は私を抱きしめたまま、
「ねぇ、本当に行くの?」
「はぁ?行くでしょ?今、どこに行こうか一緒に考えようねって、啓太言ったよね?」
「違うよ、そっちじゃなくてさ。送別会」
「えっ?そっちの話?」
「う・・・ん」
「どうして?啓太も一緒に行く?」
「それはさすがに場違いでしょ。俺は行かないよ」
「行って欲しくないって聞こえる、よ」
「ん。だってさ、豪先輩も来るんでしょ」
「豪くん?」