年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 台風接近、啓太と接近?
週末、朝のうちは台風の影響はまだ小さくて強風が吹いている程度だったから、啓太が私を迎えに来てくれて啓太のおうちに遊びに行くことになった。
出掛けようとしている私にお母さんが小さな声で、
「優菜、着替えとか持って行っておきなさいね。帰る頃には台風が直撃するから、きっと帰って来られないわよ」
なんて言うから。顔が真っ赤になってしまって。
「あれ?優菜、顔赤いけど大丈夫?」
なんて啓太に心配されて。
「啓太、ちょっと待ってて」
そう言ってお母さんの忠告通り、お泊りセットを準備した。
「お母さん、本当にいいの?」
「連絡はしなくてもいいから。啓太くんなら安心して任せられるしね。そうそう、何かあった時のために啓太くんの携帯と啓太くんのお母さまの連絡先だけ教えておいてくれる?」
「私たちを信用してくれてありがとう。これ啓太の番号ね。それと、啓太のお母さんの番号か・・・。啓太ぁ、啓太のお母さんの連絡先教えて欲しいんだけど」
「母の携帯でいいですか?この番号です」
啓太がお母さんに直接番号を教えているから、
「後で私にも教えて。私のお母さんの番号も教えるね」
「それじゃ、行ってきます!」
私と啓太はお母さんに挨拶をして家を出た。