年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「じゃ、私もお風呂に行ってきます」
お風呂では色々なケアをしてたから。
だからいつもよりも長めのお風呂になってしまったみたい。
お風呂の外から啓太が、
「優菜―、まだ出ないの?長くない?もう一時間くらい経ってるよ」
「もう少しで出るー」
さ、体のケアもちゃんとしたし。もう大丈夫かな。
「啓太、お待たせしました。あれ?髪型戻しちゃったの?」
「やだよ、あんなおっさんの髪型。優菜、覚えてろよな」
「ごめんって」
「さ、優菜ここ座って。俺がドライヤーするから」
「えーっ、啓太、変な髪型にするつもりでしょ?」
「しないよ。だから、ここに座って」
「普通にしてね。じゃお願いします」
こんな風に好きな人からドライヤーされるなんて、なんかくすぐったい。
啓太の手が優しく髪に触れて。
私も無言で、目を瞑っていた。