年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 初めての朝
台風は夜のうちに去ったようで、目が覚めると窓からは眩しいくらいの光が差し込んでいた。
私の頭の下には啓太の腕があり、啓太に背中を向けて眠っていたのか、後ろから抱きしめられているような格好になっていて。
私が少し動いてしまったから、啓太を起こしてしまった。
「ん?優菜?起きたの?」
私は啓太の熱を背中で感じ、昨夜のことを思い出して、恥ずかしくて振り返ることができない。
「ねぇ、優菜。こっち向いてよ」
「イヤ。恥ずかしい」
「どうして?俺、優菜の顔が見たいよ」
私はゆっくりと啓太の方へ体の向きを変えた。
「啓太・・・」
「優菜、おはよ。おはようのチュウさせて」
「おはよ」
啓太はキスをしながら私の頭を撫でてくれている。
「啓太、私ね。今とっても幸せ」
「そんなこと、今言うの?もう、優菜。俺のこと煽らないでよ」
「ご、ごめん。そんなつもりじゃなくて」
「ふふっ、分かってるよ。俺も超幸せだよ」