年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

朝食を終えて、啓太と一緒に私の家へ向かう。

「ただいまー」

あれ?お母さんは出掛けてるのかな?返事が無かった。

ダイニングテーブルの上にお母さんからの手紙が置いてあったから啓太と一緒にその手紙を読んだ。

『台風の影響を確認するから早めに出勤するわね。優菜は昨日あまり眠れなかっただろうから、今日はゆっくり休みなさい。帰りはいつもの時間です』

うわ。お母さん、なんてことを書いているの?

私と啓太は顔を見合わせて苦笑いをした。

「優菜のお母さんて、話が分かるいいお母さんだな。俺、大好きだよ」

「ふふっ、そう言ってくれてありがとう。私も啓太のお父さんとお母さんに会ってみたいな」

「じゃ、今度一緒に北海道に行ってみる?」

「うん。連れて行ってくれるの?楽しみにしてるね」

本当に一緒に北海道なんて行けるのか分からないけど、そう言ってくれる啓太の気持ちが嬉しかった。

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