年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 八景島デート、そして運命の出会い
八景島には遊園地、水族館、ショッピングモールがあり、一日では回り切れないからどこかに的を絞らないといけなくて。
移動中の電車の中で二人で決めたのは『遊園地』
最初に乗るのは迷うことなく海にせり出しているジェットコースター。
私も啓太も絶叫系が得意だって知って、長い列に並んでもワクワクしながら待つことができた。
「ねぇ、啓太。彼女が絶叫系得意って、引く?」
「なんで?全然。むしろ一緒に同じものが楽しめるって最高じゃない?大丈夫かな?って気を使わなくていいしな」
「良かった。じゃ、遠慮なく絶叫するからね。本当に引かないでよ」
いよいよ乗る順番が回ってきて、私たちは一番前の席に案内された。
「わぁ、私ジェットコースターの一番前の席って初めてかも!」
「俺も今まで無いかも。やべぇ。手に汗すげぇ」
そう言いながら啓太が手のひらの汗を私の服で拭こうとするから、
「やめ!自分の服でやってよ!啓太って本当は絶叫系苦手なんじゃないの?」
「大丈夫だよ。多分。ダメだったら助けてね、優菜・・・」
「もう戻れないからね」
ジェットコースターが出発する時、レバーを握る啓太の手の上に私の手を重ねて、
「啓太、大丈夫だよ。楽しもうね」